歯のメンテナンス

歯がボロボロになっている方は、「歯周病」の影響で土台である顎の骨に問題がある方が多いです。
歯周病を改善しないまま、いくら立派な歯を立てても、不安定な土台の上に立派な家を建てるようなもので、結局は歯が抜けたり倒れたりしてしまいます。

ですから、まずはお口の「土台」をきちんと整備した上で、治療を始めます。

歯がボロボロで来院される方は「すぐに治療を始めてほしい」とお思いでしょうが、治療後すぐに状態が悪くなってしまっては仕方がありません。

みなさん、どうかこの治療前の処置の重要性をご理解ください。

なぜなら、歯がボロボロになってしまった方は、
「先天的に虫歯や歯周病になりやすい」
「生活習慣に問題があった」
「日々のブラッシングが習慣になっていない」等の、
ボロボロになった理由があるからです。

治療が終わっても、
これらが解決しないとまた再発してしまうかもしれません。

当院では、治療が完了した患者さんには「定期的なメンテナンス」をお勧めしています。
メンテナンスに通っていただくことで、生活習慣を改善するためのアドバイス、日々のブラッシングで取り切れない歯石等の除去など、問題が起こる前に早期処置ができます。

当院で行っているお勧めのプログラムをご紹介します。 歯科先進国の「スウェーデン」で生まれた予防プログラムです。

なぜこのプログラムが世界的に認められているかというと、「科学的」だからです。

これまでの歯周病治療は「歯石」に注目したものでした。「歯石」は歯周病の原因である歯周病菌の塊ですから、それを除去するのは間違ったことではありません。とても重要な取り組みです。

しかし、それだけでは不十分だったのです。

それは、「歯周病がとても再発率が高いこと」や「歯周病治療が終わらない方が多い」ことからも分かります。

この予防プログラムでは「バイオフィルム」と呼ばれる、粘性のある細菌膜を除去します。
バイオフィルムとは、悪さをする細菌を守るバリアのようなものです。歯石を除去する前に、まず「バイオフィルム」を除去し、その後に「歯石」を効率的に除去していきます。

このスウェーデン生まれの予防プログラムは、より効果的で、より身体に優しい治療が特徴です。ご興味のある方はご相談ください。

歯のメンテナンスは予防の専門家である歯科衛生士が行います。毎回同じ衛生士が患者さんを担当し（担当制）、お口のメンテナンスやアドバイス等を行います。